クラウド・リフト

(T・S/50代・男性)

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昨年12月半ばより、某システムのリプレースに関する作業に携わっている。担当は基盤(個人的には『基盤』より『インフラ』という表現を好んでいるので以降はインフラと表記する)である。

 

皆さんには馴染みが薄い作業かもしれないが、システムが稼働するためのハードウェア(サーバ機器、ネットワーク機器の設置やセットアップ、LANケーブルの結線等)やミドルウェア(データベース、アプリケーションサーバ、Webサーバ等のインストールやセットアップ)に関する作業であり、業務アプリケーションが動作するための、まさに「基盤」である。

みなさんは業務アプリケーションの設計/製造を行っている方々が多いと思われます。ですがインフラも中々に奥の深い(それだけに皆さんに敬遠されがちなのだが・・・)興味深い作業内容である。

 

さて、皆さんは『クラウド・リフト』という言葉を耳にしたことがあるだろうか。これは既存のオンプレミス(サーバ機器等を施設の構内に設置すること。今まではこれが当たり前だった)から、クラウドに移行することを指している。(ちなみに新しくクラウド上にシステムを構築することを『クラウド・シフト』という)

 

今回携わることになったシステムのリプレースの主眼がまさにクラウド・リフトなのである。最近クラウドに関する案件情報をちらほら目にするようになっているが主にAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)とAzureではないかと思う。今回はOCI(Oracle Cloud Infrastructure)というサービスにリフトすることになる。OCIなどは初耳である。加えて言うならクラウド案件に携わるのも初めてである。かなりハードルが高い。

 

ただ、今後のインフラ状況を予測した場合、クラウド案件が増加していくのは必至であると考える。

なぜなら設置スペースの考慮が不要、更に電源の供給に関する考慮が不要だからである。前述の2点に関しては、コンピューターシステムの範疇ではなく施設管理の範疇になってしまい新規に前述2点を確保しようとした場合費用が跳ね上がると 思われるからである。(上記以外にもハードウェア故障の対応が不要であるとか、いろいろと理由はある)

 

今回の初クラウド案件、大変ではあると思うが乗り切れば自分もクラウド経験者。(メインストリートのAWSではないけれども・・・)

ちょっと頑張ってみようと思う。

皆さんもいずれ関わることがあるかもしれないので、興味をもたれた方は調べてみてはいかがだろうか。